ワルサーPPK/SやHK4といった.380ACPを撃つ中型ピストルサイズでありながらストッピングパワーに優れた.45ACPが撃てるハンドガンがあれば・・
という発想で作られた銃、それがデトニクスコンバットマスターです。
元来、このサイズのハンドガンで撃てるカートリッジは.380ACPが限界と言われてきました。
その限界を突破するためにデトニクスコンバットマスターは元になったコルトガバメントM1911A1に様々な改良を施して、
.45ACPを撃てる小型サイズのハンドガンを実用化しました。
今回はこのデトニクスコンバットマスターをガスガンで再現した東京マルイ デトニクス.45コンバットマスターのご紹介をします。
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デトニクスコンバットマスターとは
デトニクスコンバットマスターとは、1976年にパット・イェーツによって開発されたM1911のコンパクトモデルです。
このM1911のコンパクトモデルの開発にあたって、単にM1911をシュリンクするのではなく、小型化と同時に様々な改良を加えたのです。
このデトニクスコンバットマスターの特徴を知るには、M1911からの改良点を知るのが早いでしょう。
デトニクスコンバットマスターの改良点1,ポケットサイズへの小型化
M1911からデトニクスへの改良点でまず挙げられるのがスライド・フレームの小型です。
コンシールドキャリーガンとして45口径の撃てる中型ピストルに仕上げるため、
スライドを5インチから3.5インチへ、装弾数も45ACP7発から6発に変更してグリップの長さも短くしました。
このサイズダウンにより、ワルサーPPK/Sサイズの.45ACPが撃てる中型ピストルに生まれ変わったのです。
デトニクスコンバットマスターの改良点2,リコイル対策
.45ACPが撃てる中型ピストルに仕上げるためスライドを5インチから3.5インチにサイズダウンしたデトニクスコンバットマスターですが、
そこで問題になるのが.45ACPのリコイルへの対処です。
5インチスライドのガバメントでも強烈なリコイルの.45ACPを,
3.5インチにサイズダウンしたデトニクスのスライドで撃てば、アンコントローラブルなリコイルになるのは必至!
そこでデトニクス社が考案したのが複数のリコイルスプリングで、.45ACPのリコイルを制御するという手法です。
デトニクスはリコイルスプリングガイドに3重のリコイルスプリングを仕込む「マルチリコイルスプリングシステム」で、
3.5インチスライドでも.45ACPの反動を受けとめられるようにしたのです。
この考え方は後年、同じコンシールドキャリーガンのグロック26にも取り入れられています。
デトニクスコンバットマスターの改良点3,コッキングしやすいスライドのデザイン
デトニクスコンバットマスターのリコイル対策としてマルチスプリングシステムをご説明しましたが、
ハンマースプリングの強さもリコイル対策に貢献しています。
ただ、このリコイルスプリングの強さはハンマーを指で起こす際に難ありになります。
そのため指でハンマーを起こしやすいように、
リアサイトの位置を前方に移すと同時にリアサイトがあった位置に傾斜を付けてハンマーを指で起こしやすいようにデザインしたのです。
またこのデザインにより軽量化されたスライドはブローバックスピードがアップしたのです。
デトニクスコンバットマスターの改良点4,コーンバレルの採用
デトニクスコンバットマスターの特筆しべき特徴として挙げられるのが、セルフアジャスティング・コーンバレル・センタリングシステムの考案でしょう。
デトニクスコンバットマスター以前のM1911系ハンドガンにはマズルブッシングとリコイルスプリングプラグが付き物でしたが、
この二つのパーツを除いたことでスライドの初期作動が滑らかになります。
このシステムは後の45オートに多大な影響を及ぼしています。
デトニクスコンバットマスターのその他の特徴
その他のデトニクスコンバットマスターの特徴なのがグリップセフティの廃止と、フルロード時にマガジン底部にインジケーターが飛び出す仕様です。
また、スライドの後退量がM1911よりも短いため、エジクションポートが大きく空けられています。
デトニクスコンバットマスターは抜きやすさを第一優先でデザインされており、
各部の角が落とされ引っ掛からないようなデザインになっています。
デトニクスコンバットマスターが生まれた理由
デトニクスコンバットマスターが生まれて理由は、
犯罪者相手に38スペシャルでは威力不足だとポリスオフィサーが感じた始めたことによります。
その結果、ストッピングパワーがありながら貫通性能の低い.45ACPが見直されはじめ、
私服警官や非番のポリスオフィーサーのセルフディフェンスガンとして、
小型で隠し持ちやすく携帯性に優れた.45ACPのコンシールドキャリーガンの開発にビジネスチャンスを見出す者たちがあらわれたのです。
その代表がデトニクス社です。
デトニクス社のこの狙いは的を得ており、1976年から1987年までの間に17,000丁が販売されるという実績を上げています。
しかし、売れていたはずのデトニクス社ですが、なぜか経営難に陥りあえなく倒産します。
しかし、このデトニクスの提案した3.5インチの小型M1911に刺激された本家コルト社から「オフィーサーズACP」が、
スプリンフィールドアーモリーからV10ウルトラコンパクトがリリースされ、大口径コンシールドキャリーガンが受け継がれていきます。
東京マルイ デトニクス45コンバットマスター
デトニクス.45 コンバットマスター は2007年10月に発売された東京マルイのガスブローバックガンです。
フレーム内の内部メカは2066年に発売されたコルト・ガバメントM1911A1を踏襲しながらもスライドには大きな改修を施し、
.45ACPを撃つ大口径コンパクトキャリーガンを再現しています。
東京マルイはデトニクス.45コンバットマスターにフルサイズガスガン並みのリコイルを再現するため、
専用のD型ピストンや、各部に新規の専用パーツを開発してデトニクスコンバットマスターを再現しています。
東京マルイ デトニクス.45コンバットマスターのスペック
全長 | 178mm |
重量 | 634g |
銃身長 | 74㎜(インナーバレル長) |
装弾数 | 6㎜BB弾 18発+1 |
最高 | 62.28m/s |
平均 | 61.48m/s |
最低 | 60.43m/s |
ジュール値 | 0.378J |
東京マルイ デトニクス.45コンバットマスターの特徴
東京マルイ デトニクス.45コンバットマスターは実銃のデトニクスコンバットマスターを忠実に再現しています。
再現されているデザインは、コーンバレル&リコイルスプリングガイド、独特なデザインとサイズのスライドとフレーム、デュアルリコイルスプリングシステムなどです。
逆に省略されているのがフルロード時にインジケーターが飛び出すマガジンのギミックです。
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