皆さんはエアガンがどんなものなのか?をご存知ですか?
エアガン(正式な名称は「エアソフトガン」)とは直径6㎜の、数年で土に還る生成分解プラスチックで出来ているBB弾を発射するオモチャの銃のことを言います。
また見た目は実銃に見えるほどリアルな造りになっていますが、内部機構や使われている素材が実銃とはかなり違っています。
比較対象 | 発射できく対象 | 素材 | パワーソース | 威力 |
---|---|---|---|---|
エアガン | 生成分解プラスチック製BB弾 | 樹脂及び鋳物金属 | エアガン用ガス 圧縮した空気 バッテリー | 0.989J以下 (初速98m/s以下) |
実銃 | 金属製弾丸 | 鋼材 | 火薬燃焼ガス | 9mmパラベラム(506.6J) .45ACP(499.8J) |
エアガンと実銃にはこれほどの違いがあります。
まずはこのことを認識した上でエアガンの種類や特徴について学んでいきましょう。
エアガンの種類について
上の表でお示しした通り、エアガンには主導で内部シリンダー内のピストンを使って圧縮した空気でBB弾を発射する「エアコッキング式」、
エアガン専用ガスのガス圧でBB弾を発射する「ガスガン」、
シリンダー内のピストンをバッテリーとモーターで駆動して圧縮した空気でBB弾を発射する「電動ガン」の3種類に分かれます。これらのエアガンの特徴をご説明します。
エアーコッキング方式の特徴とメリット
エアコッキング式エアガンの第一の特徴は一発ずつ手動で装填して撃つことです。
そしてメリットはピストンを圧縮するパワーソースが腕力オンリーなので、ランニングコストがブッチギリで他のエアガンよりも低いことです。
専用のガスも消費せず、 バッテリーの充電コストもかかりません。
エアーコッキング式のデメリット
エアコッキング式エアガンのデメリットは連射性が低いことと、体力勝負になることです。
連射性が低い理由はコッキング⇒装填の流れが全て手動で1発ずつの発射であるためです。
また、全てを使用者の腕力で行うので、どうしても腕力、体力勝負になってしまいます。
特に東京マルイのエアコッキングショットガンなどは、1回で3発のBB弾を発射できるほど強力なスプリングを引くため、連射すると腕がパンパンになります。
単発式のエアコッキングガンの連射力は1発/1秒ぐらいなので、
戦術も戦力も立てずに電動ガンやガスガンと正面切って撃ち合えばフルボッコにされるのが落ちでしょう。
エアコッキング式を採用しているエアガンのタイプは?
エアコッキング式を採用しているエアガンは次のタイプです。
- スナイパーライフル
- ポンプアクション式ショットガン
- 精密射撃競技用ピストル
- 低価格ハンドガン
エアガンの作動方式にエアコッキングを採用する理由
連射力では電動ガンやガスガンには遠く及ばないエアコッキング式ですが、それでもエアコッキング式を採用しているエアガンは一杯あります。
その理由はエアコッキング式には電動ガンやガスガンにはない特性があるからです。
- 静粛性が高い
- 命中精度が高い
- 季節や状況に関係なく初速が安定している
- 構造がシンプルで剛性が高い&故障が少ない
こういった特性を持っているのがエアコッキング式のエアガンです。
そしてこの特性を一番に活かしやすいのがボルトアクション式のスナイパーライフルです。
エアコッキング式ボルトアクションライフルは元の静粛性が高く、サプレッサーを付ければ発射音がほぼ無音と言っていいレベルになります。
また、手動でゆっくりと装填することで、チャンバー内のBB弾とホップパッキンが毎回同じ位置にセットされやすいため、命中精度が安定します。
同じ理由で精密射撃用ピストルもエアコッキング式を採用しています。また構造がシンプルなため、素材がプラスチックの時には低コストで製造できます。
低年齢用のエアコッキングハンドガンが安価であるのもこういった理由によるものです。
ガスガンの特徴とメリット
ガスガンとはエアガン専用ガスの圧力を作動やBB弾の発射に利用するタイプのエアガンです。
ガスガンはガスタンクやマガジンに液状のガスを注入します。
その液状のガスがガスタンクやマガジン内のスペースで気体に変化します。
その気化したガスの圧力でBB弾を発射したり、エアガンを作動させるのがガスガンの特徴です。
ガスガンのメリット・デメリット
ガスガンのメリット
- ブローバックモデルの場合では作動がリアル
- 固定ガスガンの場合では消音性が高い
ガスガンのデメリット
- ガスタンクやマガジンの温度変化で初速が安定しない
- 初速の変化によって命中精度が安定しない
- ブローバックモデルの場合、ガスの消費量がハンパない
ガスをパワーソースに採用しているエアガンのタイプ
精密競技用ハンドガン以外の全てのタイプ
パワーソースにガスを採用する理由
エアガンの作動がリアルだから
電動ガンの特徴と種類
電動ガンとはエアコッキング式の作動を、手動の代わりにバッテリーとモーターを用いてBB弾を発射するエアガンです。
電動ガンのパワーソースはバッテリーに蓄えられた電力です。
電動ガンには単にBB弾をバッテリーのパワーで発射するスタンダードタイプと、発射後に疑似リコイルを体感させるリコイル電動ガンの2種類があります。
電動ガンのメリット・デメリット
電動ガンのメリット
- 連射ができる
- 状況・季節に関係なく初速・飛距離・命中率が安定している
- 現在のエアガンの主流であるため、モデルの種類が多い
電動ガンのデメリット
- エアガン本体以外にバッテリー、充電器などの付帯物が必要。そのため初期投資が他のエアガンよりもかかる
バッテリーを動力源にするエアガンのタイプ
精密射撃競技用ピストルとリボルバータイプ以外のモデル全般
エアガンのパワーソースに電力を使う理由とは?
エアガンの動力源にバッテリーを使う理由はスペックとランニングコストを考えた場合、電動ガンのコストパフォーマンスが高いためです。
電動ガンのランニングコストは、充電が完了したバッテリーでBB弾を発射するのに1発当たり数円単位のコストで済みます。
またコスト以外にも連射力、命中精度の高さといった実用面でも、他の形式のエアガンよりも汎用性が高いからです。
エアガンとは?のまとめ
今回は「エアガンとは?」というテーマでお送りしました。
エアガンと言っても作動方式、パワーソースごとに様々な特徴やメリット・デメリットがあります。
エアガン初心者がエアガンを選ぶ際に、これらのエアガンの基礎知識を知っていただければと思い、本記事をお届けしました。
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