エアガンを使った楽しみ方と言えばサバゲーや射撃競技がありますが、これらのゲームを楽しむうちに人々が望みだすのが、
「もっと使いやすく!」
「もっと命中率を上げたい!」
「もっと撃ち合いに勝てる性能が欲しい!」という欲求です。
そういった人たちが辿り着くのが「エアガンカスタム」です。
ただ、一口に「エアガンカスタム」と言っても、その方向性やカスタム法には様々なアプローチ法があります。
そこで、本記事では「エアガンカスタム」とはどういったことを意味するのか?ということの概要をご説明します。
エアガンカスタムとは何を意味するのか
カスタムとは市販の製品に手を加えて自分の扱いやすい状態にすることや、好みや要求に応じて調整、変更したりすることです。
このカスタムという概念をエアガンに当てはめると、自分のエアガンをサバゲーやシューティングマッチで使いやすい仕様に仕上げることを意味しますね。
そこで知っておかなければならないのが、人によってベストなエアガンカスタムは、それぞれ方向性や仕様が違ってくるということです。
そして、自分にとってのベストなエアガンカスタムの方向性とは、
何度もシューティングレンジやサバゲーフィールドに出向いて、今の自分の使っているエアガンの不満点を手探りで探し求めないと答えがでないのです。
このことに気づかない人がエアガン販売店のショップカスタムの宣伝文句に惑わされて、必要以上のカスタマイズをエアガンに施して、
新品箱出しのエアガンが本来持っているはずの耐久性を落として、なおかつ余分なエアガンカスタム料金を支払うことになるのです。
こういった事態を防ぐためにも、自分にとって必要なエアガンカスタムとどういうものなのか?という意味を考えてからエアガンカスタムに取り組んでください。
エアガンカスタムの種類とは?
エアガンカスタムにはまず2つの種類と3つのカスタム方法があります。
種類の一つ目は「外装カスタム」、そして2つ目は「内部カスタム」です。
3つのカスタム方法とは、「ファクトリーカスタム」「ショップカスタム」「セルフカスタム」です。
エアガンの外装カスタムとは何を意味するのか?
エアガンの外装カスタムとは、エアガンの外部パーツを自分の好みの社外製パーツに交換することです。
ノーマルのエアガンを自分好みにするために「ドレスアップカスタム」とも呼ばれます。
エアガン本体の外装カラーを塗り替えるのもこのエアガン外装カスタムに入ります。
この外装カスタムにはパーツを無加工で交換可能(いわゆるポン付け)できるものと、一部加工をしないと取り付けられないモノの2種類があり、
初心者におススメなのは無加工で交換可能な外装パーツへの交換です。
具体例を挙げればフラッシュハイダー、グリップ、ハンドガード、アウターバレル、ストック交換などが挙げられます。
この外装カスタムを行う際の注意点は、交換したいパーツが無加工で取り付け可能か、要加工パーツかを見極めることです。
最初は無加工パーツでエアガン外装カスタムを楽しみ、
少しずつパーツ加工のスキルを磨きながら要加工パーツの取り付けにチャレンジするのもエアガン外装カスタムの楽しみ方の一つでしょう。
エアガン内部カスタムの意味とは?
「エアガンの内部カスタム」とは、
エアガンの心臓部であるメカボックスやホップチャンバー&インナーバレルに手を加えて、
箱出しのノーマルエアガンの性能を底上げする手法のことを言います。
単に「内部カスタム」といっても、自分がどういった性能面を底上げしたいのか?で弄る部分が違ってきます。
現在の主流のエアガン内部カスタムのメニューは、
- 「トリガーレスポンスの向上系」
- 「発射サイクル数の底上げ系(ハイサイクルカスタム)」
- 「命中精度の向上系」
- 「飛距離アップ系(ロングレンジカスタム)」
- 「静音性の向上(サイレントカスタム)」
といったメニューに人気があります。
エアガン内部カスタムの注意点
エアガンの内部カスタムは箱出しのノーマルエアガンの性能を底上げすると書きました。
でもお気をつけください。
エアガンの内部カスタムには性能向上というメリットと共に、耐久性の劣化というデメリットも共存しているのです。
エアガンの内部カスタムは、スペックの向上が見られる代わりにエアガン本来の持つ耐久性が劣化するというトレードオフなのです。
また、エアガンのカスタムパーツは高価であり、パーツ代だけで新品のエアガン本体をもう一丁買える価格のカスタムパーツも珍しくはありません。
具体例を挙げると、
「インナーバレル1本5000円から~」
「モーター 一個1万円から~」
「電子トリガーユニット 2万円から~」
「数千円のカスタムチャンバーの寿命 数か月以内」
という世界なのです。
さらに飛距離を伸ばすために高レートのバネに換装すると初速規制値オーバーの準空気銃になることもあり、そうなるとパトカーに乗ったお巡りさんがお家を訪ねてきます。
その他にもメーカー修理のサポートを受けられなくなるなどのリスクもあるのでご注意ください。
エアガンカスタムの3つの方法のメリット・デメリット
先ほどはエアガン内部カスタムの種類について述べましたが、ここでは内部カスタムを施されたエアガンの入手法を3つご説明します。
内部カスタムを施されたエアガンを手にする方法は
「メーカーのファクトリーカスタム」
「エアガンショップカスタム」
「セルフカスタム」
の三つです。
これら三つの方法のメリット・デメリットをご説明します。
「メーカーのファクトリーカスタム」のメリット・デメリット
メーカーのファクトリーカスタムとは、工場の出荷段階でノーマルモデルよりもスペックが底上げされたモデルのことです。
具体例を挙げれば、東京マルイの「ハイサイクルサブマシンガンシリーズ」がそれにあたります。
ファクトリーカスタムのメリット
- モーターや軸受け、ギアなどが専用で設計されたパーツを使っているので耐久性が、ショップカスタムやセルフカスタムよりも保たれている
- 同スペックのショップカスタム品よりも販売価格が安くコストパフォーマンスが高い
ファクトリーカスタムのデメリット
- 種類が少なくメーカーが造ったモデル以外は選べない
ショップカスタムのメリット・デメリット
ショップカスタムとは、エアガンの販売店が独自の技術やパーツを使ってエアガンの内部カスタムを施すメニューです。
ショップカスタムのメリット
- ほぼ全種類のエアガンに対応しており、選べるカスタムエアガンが豊富
- ショップでカスタマイズしたエアガンには3か月保証が付く
- 自分の好きなパーツで内部カスタムを組んでもらえる
ショップカスタムのデメリット
- エアガン本体以外にカスタム料が発生して高額になりやすい
- メーカーの保証外になる
- カスタム後、3か月を過ぎると修理代は自己負担になる
セルフカスタムのメリット・デメリット
エアガン内部のセルフカスタムとは、全てのカスタマイズの工程を自分で行うことです。
パーツの選定や組付けとすり合わせ、時には切った、貼った、削った、などの加工も自分で行うケースも出てきます。
セルフカスタムのメリット
- 自分の好きなパーツで組み上げられる
- 自分の好みの仕様に仕上げられる
- 費用はパーツ代だけで済むのでコストパフォーマンスが高い
セルフカスタムのデメリット
- ある程度の知識と経験、スキルが必要になる
- 慣れないうちはトライ&エラーの繰り返しになる
- パーツ選びに手間がかかる
- 最低でもリューターなどの工具が必要です。
エアガンをカスタムする意味とはーまとめ
エアガンカスタムとは自動車のチューニングに似ています。
エンジンだけ、足回りだけ、強化しても速い車にはなりませんよね。
エアガンカスタムもこれと同じです。
一部だけ尖がったスペックを与えても使いにくくなるだけです。
サイクル数を上げるためにピストンのストロークを短くすれば、エア容量が足りなくなって飛距離は落ちます。
逆に飛距離を伸ばすために高レートスプリングに替えると、サイクル数は遅くなりギアやピストンの負担も増えてメカボックス自体の寿命も縮まります。
エアガンカスタムで大事なのはトータルバランスです。
それと同じぐらい大切なのは自分の遊びたい方向性とスタイルを決めることです。
CQBメインの人がロングレンジカスタムを施しても、使いようがありません。
逆に射程距離の長い森林フィールドなどでは、ハイサイクルカスタムの連射性能を活かしきれません。
このように自分に合ったスタイル、自分のメインとするフィールドに合ったカスタムメニューで仕上げてください。
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