東京マルイの「VSR-10 Gスペック」は2004年4月12日に発売された、エアコッキング式ボルトアクションライフルです。
このVSR-10 Gスペックは前年に発売されたVSR-10のバリエーションモデルに当たります。
このVSR-10シリーズは当初、ターゲットシューティング用のプロスナイパーと、撃った時に疑似リコイルを感じる「リアルショック」の2バージョンがありました。
そしてプロスナイパーをベースに、よりサバゲーに特化したモデルとして「東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペック」が販売されました。
今回はこの、「東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペック」をご紹介します。
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東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックとは?
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックとは製品のコンセプトを思い切りサバゲー向けに振り切った仕様にしたものです。
では、それまでのVSR-10とGスペックと違いとはどんなものなのでしょう。
- 全長を1075㎜から950㎜にまで短縮して取り回しを良くした
- インナーバレル長を430㎜から303㎜にショート化
- インナーバレルを短くした分、スプリングレートの高い専用ボルトを搭載(パーツでの単品販売不可)
- いんなーばれるの材質をアルミから真鍮にして、バレルの精度と耐久性を向上
- 専用のサプレッサーが付属
- レシーバートップにスコープ用のマウントベースを追加
- ボルトハンドルの形状を変更して操作性の向上
などが挙げられます。
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックの特徴とは?
上ではVSR-10プロスナイパーとVSR-10 Gスペックとの違いを挙げましたが、その違いがVSR-10 Gスペックにどのような特徴をもたらせたのかをご説明します。
VSR10Gスペックの特徴1,本体重量2キロ弱という軽さ
サバゲーのスナイパーにとってライフルの重量が軽いというのは、大きなアドバンテージになります。
サバゲーではスタート時のポジション取りは、勝つための重要な要素です。
特に火力の劣るボルトアクションライフル使いは、どれだけ早くスナイピングポジションを確保するかによって、そのゲームでの優位性が変わってきます。
当然、ゲーム開始時にはスタートダッシュをするわけですが、その時に軽い銃で機動力を確保できるとその後の展開がかなり楽になるのです。
特にギリースーツで偽装するスナイパーにとって、軽い銃というのはとてもありがたいのです。
VSR10Gスペックは、本体重量が2キロ弱という軽さです。
VSR-10 Gスペックが出た当時に、
人気を二分したマルゼンのAPS TYPE96の本体重量は3.34キロ、
VSR-10Gスペックの後継機種であるL96AWSの本体重量が3.46キロであるのと比べると、
VSR-10Gスペックの軽さと機動力の高さ、ゲームスタート時の優位性の高さをご理解いただけるのではないでしょうか。
VSR10Gスペックの特徴2,サプレッサー装着でも1.135㎜という取り回しやすいサイズ
先ほど機動力の高いエアガンがサバゲーにとっていかにアドバンテージがあるのかを、VSR-10Gスペックの本体重量の面からご説明しましたが、
機動性を高めるのは重さだけでなくサイズも重要な要素になります。
VSR-10Gスペックが出るまでボルトアクション式スナイパーライフルの全長は、1,100㎜前後が一般的な長さでした(サプレッサー未装着で)。
それに対してVSR-10Gスペックの全長は950 mm / 1,135 mm(サイレンサー装着時)という短さです。
全長950㎜のボルトアクションライフルの取り回しの良さは、おそらく扱った者にしか実感できないでしょう。
筆者はVSR-10Gスペックの購入以前は、マルゼンのAPS type96を愛用していました。
実射性能的には不満の無いエアガンでしたが、唯一の難点が長い全長による取り回しの悪さです。
特に夏の森林フィールドのブッシュに持ち込むと、ツタが絡まるわ、小枝に引っ掛かり、その枝の動きで敵に所在がバレるわで、なかなかの苦労をしたものです。
その後、VSR-10Gスペックに変えた所、この取り回しの悩みは解消され、ナンチャッテ狙撃兵プレイを楽しんで続けられました。
VSR10Gスペックの特徴3,専用サプレッサーによる高い静音性
東京マルイのVSR-10Gスペックには専用のサプレッサーが付属しています。
この専用サプレッサーの消音効果はとても高いのです。
VSR-10Gスペックにはピストンヘッドにエアブレーキが付いていて、発射時にピストンの打撃音を立てないデザインになっています。
そして電動ガンと違い手動ボルトアクションでは、機関部の作動音がほとんどしません。
これらの特徴に加えて、付属の専用サプレッサーが銃口からの発射音をかなり低減してくれるVSR-10Gスペックは、
発射音で自分の位置を知られたくないスナイパーにとってはとても重宝するエアガンです。
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックの人気が出た理由
東京マルイのVSR-10Gスペックの人気が出た理由はいろいろとありますが、特に大きなポイントは東京マルイのホップシステムが見せる低伸弾道と、ユーザーのニーズとコスパを両立させたところにあります。
VSR-10Gスペックの人気が出た理由1,マルイ初のボルトアクションライフルだったから
東京マルイのVSR-10Gスペックの人気が出た理由の1つ目が、東京マルイの初のボルトアクションライフルだったからです。
VSR-10が出る以前でも、東京マルイのエアガンのホップ性能の高さは、電動ガンの命中精度の高さで十分に評価されていました。
その命中精度の高さをそのままボルトアクションライフルに移設したVSR-10シリーズはどれくらいの命中精度を見せてくれるのか?
その期待度の高さが、サバゲーでスナイパーをする人たちの間で高まっていたのです。
そして実際にVSR-10シリーズを買った人たちの間で、VSR-10シリーズのスナイパーライフルとしての性能が高く評価されたのです。
その高い評価の理由は、低くス~と伸びて行く低伸弾道のためです。
命中精度の高さというのは、どんな弾道であろうと最終的に着弾点が小さなエリアにまとまればそれで命中精度が高いと評価されます。
しかし、サバゲーのスナイパーが求める命中精度は、着弾点が小さくまとまるグルーピングにだけでなく、その途中にどういった弾道を描いて飛んでいくかも重要視しているのです。
サバゲーでは敵が潜む場所の上に葉の茂る木の枝があり、手前には深いブッシュがあるという状況がよくあります。
こういった状況の場合には、山なり弾道なら上の枝に阻まれ、ホップの効いた上昇弾道では手前のブッシュを貫通できないのです。
そのためフラットに飛んで伸びて行く低伸弾道が、スナイパーにとっては命中精度と同様に大切なのです。
東京マルイのVSR-10シリーズは、この低伸弾道を提供してくれるスナイパーライフルとして、人気が出たのです。
VSR-10Gスペックの人気が出た理由2,ユーザーのニーズとコスパの低さを両立させたから
東京マルイのVSR-10Gスペックの人気が出た理由の2つ目は、サプレッサー装着時でも短くて軽い操作性の高さ、高い静粛性、電動ガン並みに低伸弾道と高い命中精度を詰め込みながらも、
2万円台で買えるというコストパフォーマンスの高さとの両立を実現したからです。
VSR-10シリーズが発売された当時のボルトアクション式スナイパーライフルは、実射性能プラス高い質感を求められていた製品でした。
対してVSR-10シリーズは、製品の持つ雰囲気や実銃を彷彿させるロマン性などより、サバゲーで使う道具に徹した仕上げだったのです。
そのため、他社の競合品よりも低い価格設定ができたのです。
VSR-10シリーズが発売された当時は、雰囲気を求める人はマルゼンAPS type96へ、コスパと扱いやすさを求める人はVSR-10シリーズを選んだのです。
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックが今でも人気が高い理由は
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックが今でも人気が高い理由は,ランニングコストの低さ、シンプルな構造と耐久性の高さ、カスタムパーツの豊富さ、などが挙げられます。
東京マルイ VSR-10 Gスペックが今でも人気が高い理由1,ランニングコストの安さ
これは何もVSR-10Gスペックに限った事ではありませんが、エアコッキング式エアガンというのはランニングコストがほとんどかかりません。
ガスもバッテリー代もいらず、必要なリソースはアナタの体力とBB弾だけです。
それさえ切れなければ、時間と体力のy留守限りいくらでも撃ち続けられます。
特にエアガン専用ガスが以前の倍近い価格にまで値上がりしたこのご時世、エアコッキング式エアガンのランニングコストの低さは、皆さんのお財布にとってとても優しいと言えるでしょうね。
東京マルイ VSR-10 Gスペックが今でも人気が高い理由2,シンプルな構造で故障知らず
東京マルイのVSR-10 Gスペックが今でも人気がある2番目の理由が、シンプルな構造で故障知らずだからです。
VSR-10Gスペックは大きく分ければ
1:バレル部(インナーバレル、チャンバー含む)、
2:ボルト&シリンダー部(レシバーも含み)、
3:トリガーアクション部、
4:ストックと分けられます。
こういったシンプルな構造であるため、故障や作動不良がほぼないのです。
また、箱出しノーマルで使う分には、耐久性も十分な高さを保っています。
シンプルな構造であるため、分解も簡単でメンテもしやすいのです。
その上にちょっとしたチューンナップなら初心者でも十分に行えます。
トリガーの引き量や重さの調整は、トリガー部の2つのネジを回すことで調整が可能です。
インナーバレルにバレルスペーサーを装着してアウターバレルに納めると、命中精度の安定に繋がるでしょう。
このシンプルな構造でメンテやチューンがしやすく、高い耐久性で故障知らずなところが、初心者向けのスナイパーライフルのエントリーモデルとして人気なのです。
東京マルイ VSR-10 Gスペックが今でも人気が高い理由3,豊富なカスタムパーツ
東京マルイのVSR-10 Gスペックの使い方や分解・組み立てに慣れてくると、次に求めだすのが自分でカスタマイズをしたくなることです。
この点においてもVSR-10Gスペックには豊富なカスタムパーツ類が市販されています。
なんだったらカスタムパーツだけで1丁のVSR-10Gスペックが組み上がるほど、カスタムパーツの種類が豊富です(パーツ代を考えると冷や汗が流れますが)。
ホップの押さえゴムの交換のような簡単なチューンから高レートスプリングに交換して、
オーバーした初速をバレルカットで調整し、重量弾に強いホップをかけて飛距離を伸ばすフルチューンまで用途に合わせてお望みのパーツがいくらでも揃います。
ただ、エアガンというものは、メーカー出荷時点で絶妙なバランスで組み上げられています。
カスタムというのはそのバランスを崩して一部のスペックを底上げする行為です。
不慣れな人が安易に手を加えると、絶妙なバランスが崩れて調子が落ちる場合もあることを心得ておいてください。
東京マルイ VSR-10 プロスナイパー Gスペックの実射性能は?
東京マルイのVSR-10Gスペックの初速は93m/s台という高いレベルで安定しています。(0.2gBB弾計測時)。
0.2gBB弾で30m先の的を撃った場合、ほぼフラットな弾道で全てセンターサークル内に直撃しています。
ただ40mになると0.2gBB弾では弾の軽さのため、ターゲットの直前で曲がる弾が出始めますね。
同じ30mを狙う条件で0.25gで撃った場合には、BB弾が重たい分だけグルーピングが小さくなります。
これは40m先のターゲットの場合でも同じです。
そして同じ30m先のターゲットという条件で0.28gBB弾で狙った場合には、超絶フラットでまとまりのある弾道とグルーピングを見せてくれます。
ヘッドショットもほぼ百発百中!これは40m先でもほぼ変わりません。
というよりも距離が長くなるほど、重量弾本来の強みを発揮して安定した性能を見せてくれますね。
フィールドのレギュレーションさえ許せば、断然0.28gBB弾の使用をおすすめします。
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