サバゲー初心者の方やこれからサバゲーを始めようと思っている方が特に気にすると思われるのが自分にとってのサバゲースタイルですよね。
これまでサバゲと聞くと上下迷彩の野戦服で、いかにも”な格好でやっているイメージを持たれがちでしたが、
PMCやタクティカル系の認知も広がりにより、
日本のサバゲーフィールドでもカジュアルウエアをベースに装備品を纏うスタイルが支持されています。
今回は初心者でも取り入れやすいカジュアル系装備から、ガチ勢のミリタリー装備まで、
サバゲーでのスタイル&コスプレについての概要をご説明します。
サバゲーのスタイル&コスプレとは?
サバゲーのスタイルと言っても、様々な受け取り方があります。
「服装のスタイル」「装備のスタイル」「立ち回りのスタイル」「戦い方のスタイル」などがそれにあたりますね。
さらに最近ではこれまでのオーソドックスなサバゲーのスタイルだけでなく、コスプレ要素もサバゲーのスタイルに取り入れられるようになってきたのです。
こうして「サバゲーのスタイル」と一言で言ってもその内容は多様性を持ち始めており、
初心者が自分の好みに合った装備を探すのに迷うことにもなっています。
そこでまず、サバゲーのスタイル&コスプレにはどんなジャンルがあるのかをご案内します。
サバゲーのスタイル&コスプレの種類
サバゲーが始まった初期の頃は、ほとんどのサバゲーマーがBDU(野戦服)を身に纏ってゲームに参加していました。
一部にはポリススタイルで参加する人もいましたが。
そのスタイルが変化が起き始めたのが2010年頃のことです。
この時期にイラクやアフガンに展開していたアメリカ正規軍人に混じって民間軍事会社から現地に派遣される民間人がメディアに現れるようになりました。
これがPMCオペレーターと呼ばれる人たちですね。
5.11などのタクティカルパンツを履き、私服風の上に装備品を着けるカジュアルなスタイルは、日本のサバゲーマーたちの間でも瞬く間に広がっていったのです。
そして、その5年後ぐらいからサバゲースタイルにもう一つのジャンルが加わります。
それがUABスタイルです。
このUABとは従来のサバゲーをよりスポーティーに極振りしたゲームです。
そのため、アスリートのようなスタイルで、限られたエリアで撃ち合って優劣を競います。
これらのサバゲーから発展したスタイルとは別に、近年ではもう一つのウェーブが加わり始めました。
それが「コスプレ」です。
このコスプレがサバゲーフィールドに登場し始めたことで、
サバゲーのスタイルに当初は求められていた「敵の目をできるだけ欺く」という目的と共に、
単純に「サバゲーで自分の好きなスタイルを楽しむのが最優先!」というスタイルも認知され始めたのです。
そこで、ここからはこれらサバゲーのスタイル&コスプレの中から、初心者が取り入れやすいものをご紹介します。
サバゲーのスタイル:ミリタリー装備
ミリタリー装備とは、平たく言えば各国の軍隊の迷彩服や装備品を身に纏ってプレーするスタイルです。
サバゲーが日本で始まった当初は、ウッドランド迷彩に身を包んだアメリカ軍装備が大多数でした。
また、全世界には様々な国がありますが、サバゲーマーたちに人気のあるミリタリー装備はミリフォトや映画などで参考になる資料が手に入りやすい国の装備が主流になっています。
例を挙げますと
- アメリカ陸軍装備
- アメリカ海兵隊装備
- ロシア軍装備
- ドイツ軍装備
- 自衛隊装備
などが見受けられます。
どの国の軍隊装備が自分に合うのか?という問題はサバゲーを続けるうちに自分の好みのスタイルが分かってくるので、
それから自分のスタイルの方向性を決めればいいでしょう。
サバゲーのスタイル:特殊部隊装備
特殊部隊とは各国の軍隊や警察組織の中から過酷な選別テストをクリアーした者だけで構成される、言わば軍、警察関係のエリート集団です。
そのため、映画やゲームの主人公として設定されている場合が多く、現在では母体である軍隊や警察装備よりも特殊部隊スタイルの方が高い人気を集める傾向があります。
特殊部隊もその数は多く、一々数え上げたいたらキリがありません。
そこで人気が高い特殊部隊スタイルを一部ご紹介します。
アメリカ軍特殊部隊
- 陸軍系ーデルタフォース
- 第75レンジャー連隊
- グリーンベレー
- 海軍系ーネイビーSEALs
- 海兵隊系ーアメリカ海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC)
- 武装偵察部隊(フォース・リーコン)
という具合にアメリカだけでもこれだけの特殊部隊があります。
その他に有名な特殊部隊を挙げると
- イギリスーSAS
- ドイツーKSK(ドイツ連邦軍)、GSG9(ドイツ連邦警察)
- ロシアースペッツナズ、GRU、
- 陸上自衛隊ー特殊作戦群
といったところです。
勿論、他の国にもそれぞれ特殊部隊は存在します。
特殊部隊スタイルの難しいところは、どの装備、どの迷彩服が正解なのか?という答えが得られないところです。
特殊部隊装備は軍隊の機密事項になっているので、ミリフォトやネットで流れた画像が正しいとは限らないのです。
しかし、逆を言えば正解がないからこそ、時代背景やその時にその部隊が使っていたと推測できるスタイルを取っていれば、
後は細かいことは気にせずに雰囲気を楽しむといった方向性でも間違いではありません。
サバゲーのスタイル:ポリス・LE装備
ポリスとは警察のスタイルのサバゲー装備です。
サバゲーでポリス装備と言えば、それはほとんどがアメリカンポリスの装備です。
アメリカンポリスでの一番人気はCHP(カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール)スタイルですね。
一部、オフィーサー(制服警官)スタイルで楽しむ人もいます。
LEとは(ロー・エンフォースメント)のことで、日本風に言えば「法の番人」といった意味合いです。
LEスタイルも軍隊スタイル以上に選択肢が多いジャンルです。
有名なところを挙げれば
- FTA(ファイアーアームズ・タバコ・アルコール管理局)
- CIA(アメリカ中央情報局)
- DIA(アメリカ国防情報局)
などがありますが、これ以上も多くの政府・公用機関のスタイルがあります。
サバゲーのスタイル:スナイパー装備
サバゲーのポジションで一番難しく、しかし、みんなが憧れるのがスナイパー(狙撃手)です。
狙撃手には警察系の狙撃手と軍隊系の狙撃手がありますが、サバゲーで見かけるスナイパーのほとんどが軍隊系スナイパーですね。
彼らが身に付けるのはギリースーツにボルトアクション、非常用のサイドアームというスタイルが鉄板ですね。
サバゲーのスタイル:PMC装備
PMCとは「Private military company」のことで日本語では「民間軍事会社」のことを言います。
正規兵ではなく、あくまで会社から派遣されて現地での任務に就く人達なので、軍支給の装備や迷彩服は身に纏いません。
では彼らがどういった姿で任務に就くのかと言えば、
現地の人を刺激しないカジュアルな風合いのアウターウェアーやカーゴパンツに、プレートキャリアやデューティーベルトを装備するといったスタイルです。
このカジュアルさが受けて、日本のサバゲーマーたちの間にも2010年頃から普及し始めました。
サバゲーマーのPMCスタイルが浸透した理由は、ユニクロ上下に装備品を付ければ即PMCスタイルの出来上がり!といったイージーさ故のことでしょう。
自前の服の使い回しでも簡単にできる装備なので、サバゲー初心者のエントリースタイルとしてもおすすめです。
サバゲーのスタイル:ストリート装備
ストリート装備とは、いわゆるストリートファンション系の装いにプレキャリやモールベルトなどの装備を施してサバゲーを楽しむスタイルです。
一見、PMCスタイルのゆる~い版とも見えなくはないのですが、ベースとなるファッションがかなり違いますね。
PMCスタイルがタクティカル系ブランドをベースにしているのに対して、ストリート装備では、ヒップホップやスケーターたちが好むゆったりとルーズなシルエットのブランドがベースになっています。
ストリート装備にはコレ!といった定義はないのですが、ベイクウォール、アーバンレギオン、ブラックフォックスセレクションといったブランドがベースとなるファッションとして人気です。
サバゲーのスタイル:スポーツ系
昔から議論されているサバゲーのテーマに、「サバゲーはレジャーなのか?スポーツなのか?」というものがあります。
真面目に情熱を燃やしてサバゲーに取り組んでいる人ほど「サバゲーは遊びとは認めない、スポーツだ!」と言う人が多いのですが、
サバゲーをスポーツだと世間に認知してもらうには超えなけらばならないハードルが幾つかあります。
そのハードルとは、
- 全国共通のゲームルール、全国共通のレギュレーションの制定
- フィールドごとの難易度やレートの設定
- ノットコール(ゾンビ行為)防止のジャッジメントの導入
といったものです。
これらのハードルをクリアーしてこそ、初めて社会的にもスポーツとして認知してもらえるでしょう。
そんなサバゲーの状況の中で、サバゲーをレジャーから少しでもスポーツに近づけようという運動をする2つのスタイルがあります。
それが「UAB(Ultimate Airsoft Battle)」であり、『speed QB』です。これら2つのスポーツ系スタイルについてご紹介します。
スポーツ系サバゲーのスタイル:UAB
UAB(Ultimate Airsoft Battle)とはサバゲーをスポーツ競技化したものです。
一般的なサバゲーと違うのは「審判」がいることです。
また、参加人数もゲームごとの規定があり、服装にも白色系装備は禁止というレギュレーションがあります。
UABは競技なのでゲームに勝利することが目標です。
そのため、使用する銃はUAB仕様にカスタマイズされたものを使い、エアガンの構え方もタクティカル系ではなく、独自のスタイルで構えます。
昨今よく聞かれる「薄い構え」というのも、このUABから来ています。
CQBテクニックの一つに「クイックピース」と呼ばれるスキルがあるのですが、UABの戦い方は、「クイックピース」と「バリケードテクニック」を組み合わせたような戦い方になります。
フィールドレギュレーションの関係上、開催されるフィールドはインドアフィールドが多いです。
参加者のファッションはジョギング中のアスリートがゴーグルやフェイスガードを付けて撃ち合うという機動性重視のスタイルであり、
タクティカル系やミリタリー系のサバゲーでロマンを追求してきた人はかなりの違和感を感じるでしょう。
スポーツ系サバゲーのスタイル:『speed QB』
『speed QB』は読んで字のごとく何よりも相手を倒すスピードが重視のサバゲーです。
サバゲーと書きましたが、競技をみているとサバゲーというよりもアメリカで行われている「ペイントボール」にそっくりです。
バリケードの設置場所や高さなどもほぼペイントボールと同じ、違うのは撃つ弾がBB弾であるということだけです。
『speed QB』はアメリカ発祥のスポーツなので、ペイントボールの影響が大きいのは当然なのでしょう。
ただこちらはUABと違いフィールドエリア内に審判はいません。
しかし、非常に狭くて見通しがいいフィールドなので、ノットコール(ゾンビ行為)はできないでしょう。
サバゲーのスタイルと装備:コスプレ系
サバゲーは元からコスプレ要素の強い遊びでした。
各人が自分の好みの装備や迷彩服を身に付け日常とは違った体験を愉しむ、またその様子を撮影して悦に入る!というコスプレ要素が最初からあったのです。
しかし、以前のサバゲーでの装いには、相手から見つかりにくい装備が前提で参加するという認識が暗黙のルールとして存在していたのです。
それが崩れ始めたのは2010年代に入ってからです。
銃口初速規制が導入され誰でも安全に参加ができ、各地に優良フィールドが展開し始めたこの頃、サバゲーの間口が一挙に広がりました。
そしてこれまで参加しなかった老若男女がフィールドを訪れるようになったのです。
そういった人たちの中には、ゲーム勝ち負けや、相手に撃ち勝つことよりも自分のしたい装いでサバゲーを楽しみたい!という人が増えて来たのです。
そういった人達の増加と共に、黒一色だったエアガンの外装カラーが、赤、青、ゴールドとカラフルになり、
相手の目を欺くことよりも周りよりも目立つことに悦びを覚えるプレーヤーが増え始めたのです。
この人たちが現在のサバゲーコスプレーヤーに繋がるのです。
サバゲーのスタイル:アニメ・ゲーム・映画系コスプレ
サバゲーのコスプレで一番多く見かけるのがこの、アニメ・ゲーム・映画系のコスプレです。
「今日だけオレはジョン・ウィックだぜ!」「私はリコリスのたきなよ!」といった乗りで気軽に楽しめ難易度が低いのもこのコスプレの良いところです。
古今東西のヒーローや主要キャラなど、コスプレネタにも事欠きません。
日頃はミリタリー装備の人も、たまには気分転換でスネークになるのもいいかもしれませんね。
サバゲーのスタイル:着ぐるみ・獣マスク系
近年になって見かけるようになってきたのが、この着ぐるみ・ぬいぐるみ系のコスプレです。
さすがに全身着ぐるみの人は見かけませんが、オオカミマスクやガチャピン・ムック系のコスプレサバゲーマーはかなり見かけますね。
ただ、夏場は熱中症対策が必須になりますが。
サバゲーのスタイル:武装JK・メイド系
こちらも近年になって多くなったコスプレスタイルです。
いずれもアニメキャラと被りますが、特にメイド系コスプレは、サバゲーコスプレとしては歴史の古いスタイルです。
サバゲーフィールドにメイドさんが現れだしたのは、2010年頃、「ブラックラグーン」の闘うメイド:ロベルタさんが人気になった頃です。
この頃のサバゲーフィールドにはサバゲー女子は存在しなかったのですが、その割には妙にガタイのいいメイドさんたちをかなり見かけました。
サバゲーのスタイル:アーマー&サイバーパンク系コスプレ
アーマーコスプレも近年になって人気が沸騰してきたコスプレです。
どれくらい人気かというと、「ARMOR祭」というイベントが毎年開催され、多くの参加者が集うほど盛り上がりを見せています。
ただ、アーマーコスプレにハマる人は、マスクは外装部やマスクまで自作で望む人が多く、初心者コスプレーヤーには難易度が高いかもしれません。
アーマー系とは少し違いますが、サイバーパンク系コスプレも支持を集めています。
サイバーパンクといって分かりにくければ、映画「ブレードランナー」やゲーム「サイバーパンクエッジランナー」の世界観を覗いてみれば分かりやすいでしょう。
サバゲーのスタイル:和装サバゲー(コスプレ)
和装サバゲーとは日本風の衣装を身に纏って楽しむサバゲーです。
当初の和装サバゲーは幕末末期から明治時代初期の装いに装備を付けるスタイルが多かったののですが、
最近ではバリエーションが増え、戦国時代の甲冑に種子島、忍者にくノ一、あるいは時代に捉われないボーダーレスな和装も見かけます。
難易度自体はそこまで高くはありませんが、衣装、装備を揃える財力が求められます。
サバゲーのスタイル:コスプレのまとめ
今回はサバゲーのスタイルと最近フィールドで多く見かけるようになったコスプレをお伝えしました。
コスプレには今回ご紹介した以外にも、ギャング、ウェスタン、といったジャンルのあり、個人の好みの数だけコスプレもあるので、全部のご紹介を無理であることをご了承ください。
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